2025年版|フリーランスのためのインボイス制度完全ガイド【2割特例・帳簿対応・よくあるQ&A】

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インボイス書類とクリップボードを前に、ペンと電卓を手にした人物のイラスト。請求書・現金・電卓が重なり、右上の吹き出しには“ぐちゃぐちゃ”とした線で悩みを示すアイコン。

「売上は伸びたけど、請求書の書き方がわからへん……」。

2023年10月に始まったインボイス制度は、2025年時点で “初めての課税申告” を迎えるフリーランスを量産中です。
僕もまさにその一人で、2024年に“様子見”でインボイス登録したフリーランスです。税務のプロではありませんが、右往左往しながら集めた公式情報を “つまずきポイントだけ” に絞ってまとめたのが、今回のガイドです。

この記事では、制度開始から1年半でつまずきやすいポイントだけを抽出し、検索で散らばりがちな疑問を“まるっと”まとめました。ほな、いっしょに確認していきましょう。

インボイス制度とは
インボイス制度は 2023年10月1日開始。複数税率下で仕入税額控除を正確に行うため、買い手が保存すべき請求書の様式を統一する仕組みです。これにより控除の前提となる書類は 「適格請求書(インボイス)」 へ一本化されました。​国税庁公式サイト


出典;国税庁動画チャンネル

制度2年目の2025年は、初めての確定申告でフルにインボイス対応を求められる年。帳簿様式の更新や経過措置の切り替えも重なり、「去年と同じでええやろ」と流すとミスになりやすいタイミングです。本記事をチェックして、手続きをスムーズに進めましょう。

フリーランスに関係するポイントだけ抜粋

  1. 課税・免税は自己選択(課税選択届出書は原則2年前提出)。
  2. 登録番号(T+13桁)の公開は請求書・Web・名刺いずれも可。
  3. 取引先が「登録番号の有無」で発注判断を行うケースが増加。
目次

課税・免税どちらを選ぶ?判断フロー

免税を続けた場合のメリット・注意点

  • 年商1,000万円未満なら消費税の納税義務なし。
  • ただし BtoB 取引では「免税=控除できない仕入」になるため、
    単価引き下げや取引停止の打診を受ける事例が報告されています。
  • 免税を選ぶなら「取引先が課税事業者である割合」を必ず確認しましょう。

課税を選ぶメリットと“2割特例”の概要

  • 価格交渉を避けやすく、売上増後の将来設計もしやすい
  • 小規模フリーランス向け 2割特例:売上高×2%で納税額を概算計算。帳簿保存は省略可。適用期間は 2023 年10 月1 日〜2026 年9 月30 日 の課税期間。​国税庁国税庁 ※「納税額は 『課税売上に係る消費税額×20%』(概算式として税込売上×2%でも近似可)」
  • 申告書へチェックを入れるだけで済み、事前届出は不要

適格請求書(インボイス)の必須6項目【2025年版】

  1. 発行年月日
  2. 請求書番号(取引ごと固有)
  3. 登録番号(T+13桁、住所記載は不要に変更)​国税庁
  4. 取引内容(課税区分が分かる品目)
  5. 税率ごとの対価と税額(軽減8%/標準10%を別行)
  6. 発行者の氏名または名称

freee/マネーフォワードで発行する手順(概要)

手順freee会計アプリマネーフォワードクラウド
1事業所設定で登録番号を入力事業設定>税区分を「インボイス対応」に
2請求書作成→「インボイス対応」テンプレ選択請求書作成→税率別入力欄をON
3品目と税率を入力し発行プレビュー確認→発行ボタン

freee公式ガイド freeeヘルプセンター

ちなみに、僕もフリーランスになってからfreeeをずっと使ってます。請求書作成も、インボイス対応も、ほんまに助かってるのでおすすめです!


帳簿・確定申告の対応:青色/白色 別チェックリスト

2025年分 消費税申告書の様式変更ポイント

経過措置(80%→50%控除)の入力例

期間控除率対象申告書記載欄
2023.10 〜 2026.980%インボイスなし仕入付表2「経過措置」
2026.10 〜 2029.950%同上同上

ポイント:2割特例を選ぶと、仕入税額控除のためのインボイス保存は不要。ただし所得税法上の帳簿自体は必要」。​国税庁

よくあるQ&A

QA
取引先から「免税なら報酬を下げる」と言われた価格交渉は民民契約。課税事業者となる+2割特例適用で単価維持を提示するか、免税のまま値下げを受け入れるかの2択です。
名刺には登録番号をどこに載せる?表でも裏でもかまいませんが、ロゴや肩書きと同程度の視認性が望ましい(国税庁見解)。
スマホだけでインボイスを発行したいfreee請求書アプリなら数タップでPDF発行・メール送付まで完了。​スモールビジネスを世界の主役に フリー株式会社

まとめ|“迷ったら課税への備え”を先に整える

インボイスは“制度”というより経理のインフラです。
2割特例が適用できるうちに、

  1. 登録番号の取得・公開
  2. 請求書フォーマット更新
  3. 会計ソフト設定

の三つを終わらせておきましょう。これで来年の申告で慌てずに済みます。

冒頭でも言いましたが、僕自身も制度が始まってから情報をかき集め、2024年に登録しました。
この記事はそのときの“迷子メモ”を整理し直したもの。
なので、同じように悩む人にこそ役立ててもらえたらうれしいです。

ほな、今からサクッと設定してきてくださいね。

参考・引用一覧

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この記事を書いた人

フリーランス編集者|ブランドプランナー|コラムニスト|コピーライター|壁打ち相手。
コンテンツ企画・制作をお手伝いするクリエイティブユニット「FLocKe」代表。
ひとり広報、いろんなメディアの中の人もしています。
京都府北部の田舎育ち。カワイイものが好き。人が多い場所はちょっとニガテです。

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